日本でも大ブームを巻き起こしている韓国文化。ドラマにK-POP、グルメなど、あらゆる韓国要素が日本に散りばめられています。韓国文化に詳しい人ならお分かりかと思いますが、韓国は上下関係が厳しい国ですよね。韓国は、古代中国・孔子の思想に基づく「儒教」の教えが根強く残っているので、目上の人を敬ったり血縁関係を大切にする文化があります。上下関係の厳しさは日本を超えるレベルで、韓国語の節々にも表れているんですよ。
今日は、韓国語を勉強する際には欠かせない韓国語 敬語について解説していきましょう。
韓国語 敬語ってどんなもの?日本語と似てる?
アニョハセヨ 意味は分かりやすいですが、韓国語 敬語は難しいですよね。実は韓国語 敬語は、日本語と同じく「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類から構成されています。一部を見ていきましょう。
日本語訳 | 尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 |
家 | 댁:テッ(ク) | – | 집:チッ(プ) |
行く | 가시다:カシダ | 찾아뵈다:チャッチャぺ(プ)ダ | 가다:カダ |
座る | 앉으시다:アヌシダ | – | 앉다:アッタ |
娘 | 따님:タニ(ム) | 딸:ッタ(ル) | 딸:ッタ(ル) |
年齢 | 연세:ヨンセ | – | 나이:ナイ |
日本語も、敬語表現のときは語頭に「お」や「ご」を付けて丁寧にしますが、韓国語 敬語も同じように形を変えるルールがあります。
基本の丁寧語は「イムニダ」で作る
基本的な韓国語 敬語は、動詞の語尾に以下の表現を付けて作ります。
- イムニダ
- ハムニダ
- スムニダ
最上級の丁寧語が上記である一方、ほんの少しだけ丁寧度を下げた「イエヨ」という語尾もあります。
目上の人はもちろん、初対面で年齢が分からない相手と話すときには、語尾に「イエヨ」「イムニダ」を付けることが推奨されます。質問するときには「イエヨ?」「イムニッカ?」と、また少しだけ語尾が変わります。
韓国語 敬語にまつわる独特の文化とは
韓国語 敬語や上下関係が重んじられるため、人とのコミュニケーションにおいては興味深い風習があります。
初対面で年齢を確認する
韓国では上下関係をきっちり表現するために、初対面でお互いの年齢を確認します。年齢によって、言葉遣いや態度を変えなくてはならない文化によるもので、挨拶をする前にまず年齢を言い合うこともあるそう。年齢層によっては、挨拶が握手ではなくお辞儀であるべきケースもあるそうで、年齢確認は日本よりも重要なプロセスなんですね。
名字に「さん」付けは失礼
韓国語 敬語には「さん」「氏」を意味する「~シ」という敬称があります。日本では「佐藤さん」「鈴木氏」など、苗字に敬称をつけることが多いですが、韓国語 敬語では失礼に当たるのだそう。韓国語 敬語の「~シ」を使う際には、フルネームに付けることが基本中の基本とされています。
目上の人の呼び方が多い
韓国語 敬語では、年上のお兄さんを「オッパ」「ヒョン」お姉さんを「オンニ」「ヌナ」と呼ぶルールがあります。しかし、あくまで同世代か少し年上の相手に使う韓国語 敬語であり、親や先生くらい年齢の離れた相手には失礼に当たります。「オッパ」「ヒョン」「オンニ」「ヌナ」を使う相手よりも年上の場合、総じて「ソンセンニム」をつけて呼びましょう。「ソンセンニム」は日本語で「先生」という意味ですが、韓国語 敬語では目上の人を呼ぶ際によく使われる敬称なんですよ。
親にも敬語を使う
韓国語 敬語は、他人だけでなく両親に対しても使う言葉です。韓国の子どもたちは、小さなうちから両親に対しても丁寧な言葉遣いを求められて育つんですね。他人に両親を紹介するときにも「私の父は会社員でいらっしゃいます」というこ韓国語 敬語を使うんですよ。
まとめ
韓国語 敬語についてご紹介してきました。日本よりも上下関係に厳しい韓国語 敬語はルールが多く、韓国語を学ぶにあたって難関の1つかもしれません。日本人は同じように敬語文化があるのでイメージがしやすいですが、日常的に敬語を使わない国の人にとっては、ハードルが高そうですね。韓国語 敬語は日本人にも慣れ親しんだ文化なので、ぜひ覚えてみてくださいね。