2022年の年末も、お笑い界は大盛り上がりを見せましたね。中でも昨今話題の、最も面白い女芸人を決めるコンテスト「女芸人No.1決定戦 THE W」では、新顔の実力派が新時代のお笑いを見せた、爆笑と波乱の展開となりました。
まだまだ男性の比率が高いお笑い界に突如用意された、女の戦いの場。そんな名誉ある大会「THE W」で優勝してきた日本一の女芸人たちは、今どんな活躍を見せているのでしょうか?
2022年THE Wの優勝者は「天才ピアニスト」
師走の新しい風物詩として大いに盛り上がった、THE W 2022。大爆笑の中、幕を下ろした本大会で優勝したのは「天才ピアニスト」という、YouTubeでも活躍を見せる2人組でした。
竹内 知咲(ツッコミ)
天才ピアニストのツッコミ担当であり、ネタの作成者でもある竹内さん。M1グランプリ優勝者・ブラックマヨネーズのネタを見て、身体に稲妻が走るような衝撃を受けたそう。ご両親が理科の教師をしているという理系ファミリーで、ご自身も高校で理科の講師をしていたことがあるそうですよ。
ますみ
天才ピアニストのボケ担当で、元看護士のますみさん。「看護師あるある」のネタでも人気を呼んでいますね。そのほか、上沼恵美子さんや小川菜摘さんのモノマネも得意としており、その多彩な芸に注目が集まっています。
全員知ってる?THE Wの歴代優勝者
それでは、これまでにTHE Wの土俵で功績を残してきた伝説の女芸人たちを見ていきましょう!
ゆりやんレトリィバァ(2017年・第1回優勝者)
記念すべきTHE Wの初回で優勝を飾ったのは、特技であるダンスや英語力を生かした1人コントで人気の「ゆりやんレトリィバァ」さん。オスカー賞を受賞したハリウッド女優に扮し、英語スピーチをするネタは鉄板ですよね。よく聞いていると、英語「風」であることもポイントなのですが、やはり要所要所に挟まれる日本語のあるあるネタも聞き逃せません。2021年には、女芸人史上2人目となるR1グランプリで優勝を飾るなど、その活躍はとどまることを知りません。
阿佐ヶ谷姉妹(2018年・第2回優勝者)
ピンク色のドレスを身にまとった歌ネタが定番だった「阿佐ヶ谷姉妹」は、THE Wでその歌声を封印。温和で優しい2人のイメージを覆す「誘拐」という少しブラックなテーマで、2位の横澤夏子さんに大差をつけての優勝となりました。
抜群の好感度を生かし、現在は「ヒルナンデス」のレギュラーを務めるなど、幅広い世代から支持される人気芸人に。公式Youtubeでアップした動画『阿佐ヶ谷姉妹のモーニングルーティン』が若者を中心に拡散され、公開から1ヶ月あまりで400万回再生を超える”バズり動画”となりました。
3時のヒロイン(2019年・第3回優勝者)
ツッコミ1人とボケ2人で構成されたお笑いトリオ「3時のヒロイン」。優勝の翌年に発表された「2020年上半期・ブレイクタレントランキング」では、1位を獲得するほどの人気ぶり。
メンバーのゆめっちさんやかなでさんのポップな外見、そして福田さんの軽快なトーク力を生かし、現在は子どもに人気の「おはスタ」や「ニノさん」などのテレビ番組で活躍を見せています。
吉住(2020年・第4回優勝者)
第4回THE W優勝者の吉住さんは、初代優勝者であるゆりやんレトリィバァさんを抑えて優勝を成し遂げた実力者。それ以降は、読売新聞オンラインで連載コラムをスタートしたり、ドラマに出演したりと、活動の幅を一気に広げてきました。
さらに2022年には、ドラマの脚本執筆、小説家デビューも果たすなど、今後のマルチな活躍に注目が集まる芸人となりそうです。
オダウエダ(2021年・第5回優勝者)
手作り小道具を用いたコントで定評のある「オダウエダ」は、M1グランプリにも出場経験のある実力派コンビ。大阪出身の植田さんに対し、愛媛出身の小田さんにとって「ツッコむ」というお笑いのルールが定着しなかったそう。
そして、オダウエダのネタではボケとツッコミの役割をなくすという大胆な路線変更をします。その結果挑んだTHE Wで優勝を飾り、それ以降はバラエティー番組に呼ばれるなど人気芸人の仲間入りを果たしました。Youtubeも開設しており、コントを配信したりもしていますよ。
【番外編】THE WとM1の舞台に爪痕を残したコンビ「ヨネダ2000」
さて、THE Wの優勝者ではありませんが、注目したい女芸人がもう1組います。それが「ヨネダ2000」。2022年のTHE Wでは、優勝を「天才ピアニスト」に譲り渡す結果となってしまいましたが、準優勝という功績を残しています。
さらに同年のM1グランプリでも決勝に進出。M1グランプリで女性芸人が決勝の舞台へ上がるのは、2009年のハリセンボン以来13年ぶりの快挙となり、誰よりも注目を集めた出場者となりました。
コンビ結成は2020年で、わずか2年あまりでここまでの快挙を成し遂げたヨネダ2000は、「全人類を笑わせたい」という思いを胸に、今後さらなる活躍を見せつけてくれそうです!
まとめ
新しい年末の名物番組となった「THE W」。華々しく優勝した芸人たちが、その後も鮮烈に輝き続けていることが分かりましたね。女による、女のための戦いの舞台。華やかさもあり、美しさもあり、これまでのお笑い賞レースとは違った魅力が詰まったコンテストとして、その知名度をじわじわ広げています。今年、そのステージに向かってどんな女芸人たちが駆け抜けていくのか、今から楽しみです。