「該当」と「当該」の違いは?意外と知らない日本語の使い方を解説

「該当」と「当該」の違いは?意外と知らない日本語の使い方を解説

体と身体の違いを知っていますか?手と腕の違い、そして脚と足の違いは?私たちが日常的に使っている日本語の中には、意外と知られていない違いや、使い方の差があります。友人同士であれば気にしなくてもコミュニケーションは成り立ちますが、社会人としては正しい知識を持っておいて損はありません。今日は、あなたも知らないかもしれない日本語の使い方をおさらいしてみたいと思います。知識をアップデートして、明日からさらに美しい日本語を使えるようになりましょう!

意外と知らない?日本語の使い方を押さえよう

「当該」「該当」どう違う?

ビジネスシーンでよく見かける、この2つの単語。同じ漢字を使っており、それがキレイに入れ替わっていますね。ということは、意味は同じなのでしょうか?実は当該 該当 違いのあるシチュエーションで使う言葉なんです。

「当該」は、話題になっている事柄に直接関係のあるものを示し、「該当」は、特定の条件に当てはまるもの自体を指します。たとえば物件についての話題であれば、「当該物件」とは今まさに相手とのやりとりに出てきた物件のこと。「その物件」「例の物件」と同じような意味ですね。一方、「該当物件」というのは、立地や間取りなどの希望条件に当てはまっている良い物件を指します。「その条件に該当する物件」という意味です。実は違う意味を持って使われているんですね。

「承知しました」「了解しました」どう違う?

一見とても似ているこの2つは、使うべき相手が違うフレーズです。ビジネスシーンで使う際には、間違えると相手に失礼な印象を与える恐れもありますので、意味を把握しておきましょう!まず、「了解」には「認める、分かる、納得する」という意味が含まれています。したがって、「了解しました」というと「あなたの言っていることを認めました」というニュアンスが出てしまい、とても失礼な言葉に。同僚や後輩相手に使うようにしましょう。上司や取引先など、自分がへりくだるべき相手には「承知しました」と言うようにしてくださいね。

「ご留意ください」って何?

自分が伝えたことを相手に覚えておいてほしいという意味で、「分かっておいてくださいね」というときに使う「ご留意ください」。「ご留意」というのは、目上の人相手でも失礼にはあたらないのですが、問題なのは「ください」という言葉。「~ください」というのは尊敬語であることに変わりはないのですが、相手に要望・懇願するニュアンスを含むため、失礼な印象になってしまう恐れがあります。かわりに、「ご留意いただけますと幸いです」のような、相手に直接お願いする言い方を避けると、印象が変わってきますよ。

「ご苦労様でした」は目上の人に使える?

「ご苦労様」というのは通常、目上の人から目下の人に向かって、努力をねぎらうための言葉。同等の関係や目上の人が相手である場合、「ご苦労様」は避けて「お疲れさまです」を選ぶようにしましょう。

「卵」「玉子」どう違う?

「たまご」を表す漢字も、なぜか2種類ありますよね。気にせず使っている人が多いと思いますが、実は決定的な違いがあるんですよ。

まず、1文字で表す「卵」は、生き物の卵のこと。鳥や魚、虫の卵などを指しています。そして、2文字の「玉子」になると、食用のものを意味するのです。一般的には鶏の玉子・鶏卵とよばれるほうですね。

また、生の場合は「卵」で加熱されると「玉子」になる場合もあります。卵かけご飯の卵は1文字ですが、玉子焼きになると2文字の「玉子」になりますよね。

まとめ

意外と難しい、日本語の正しい使い方。あなたは間違わずに使えていましたか?勘違いしたまま使っている人も多い、トリッキーなものを挙げてみましたが、正解を知っているとビジネスシーンでも相手に「おっ」と思ってもらえます。仕事面でも、正しい日本語を美しい形で使える人は信頼されます。日本人として、きちんと学んでおきたいですね。